規格外野菜の廃棄量はどれくらい?有効活用する取り組みについて解説!

規格外野菜の廃棄量はどれくらい?有効活用する取り組みについて解説!

「規格外の野菜ってどうなるの?」
「規格外野菜の廃棄量がすごい数になってるって本当?」

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

同じように愛情を込めて作った野菜であっても、市場の流通で定められたサイズや色・形に当てはまっていなければ、店頭に並べることはできません。

近年、SDGsへの関心が高まってきたこともあり、規格外野菜も注目されるようになりました。

味や品質には問題のない野菜が、毎年大量に廃棄されているという現実は、農家にとっても大きな悩みの種となっています。

そこで本記事では、規格外野菜の廃棄量や有効活用するための取り組みについて詳しく解説していきます。

目次

そもそも「規格外野菜」とは?

そもそも規格外野菜とは

そもそも規格外野菜とは、どのような野菜を指しているのでしょうか?

規格外野菜とは、農林水産省などが定めたサイズ・形・色・重さなどの出荷規格を満たさず、市場への流通が困難と判断された野菜のことです。

品質や味には全く問題がないにもかかわらず、市場や消費者の「見た目の美しさ」の基準から外れているため、出荷することができません。

具体的には、極端に曲がったキュウリやサイズが小さすぎたり大きすぎたりするジャガイモ、形が大きく変形した大根などがあります。

このような規格外野菜はこれまで、廃棄されたり加工用として安価に取引されたりしていました。

しかし近年、フードロス削減の意識の高まりから、規格外野菜を積極的に販売する取り組みが増えています

農家にとっては収益の維持につながり、消費者にとっては安価に、そして品質の良い野菜を入手できるというメリットも!

持続可能な食料システムの一環として、再評価が進んでいます。

規格外野菜の廃棄量

規格外野菜の廃棄量

日本国内では、毎年約200万トン(収穫量の約6%)の規格外野菜が廃棄されています。

世界的には、食品全体の約40%が廃棄される中で、規格外野菜が大きな問題となっているのが現状です。

2020年のデータによると、年間約200万トンの規格外野菜が廃棄され、これは国内の野菜収穫量全体の約6%にあたります。

市場に出せないため、農家の収入減少につながるのはもちろん、赤字になることも。

また、日本の食品ロスは年間約600万トンとなっており、その一部が規格外野菜によるものです。

続いては、世界にも目を向けてみましょう。

世界では、毎年約13億トンの食料が廃棄されているといわれています。(2011年現在)

最新の推計によると、世界の食品廃棄量は年間約25億トンとなっており、これは生産量の約40%に相当します。

規格外野菜だけの数字をチェックしてみると、農産物の約13〜40%が市場に出回らず、廃棄されていると考えられるでしょう。

規格外野菜を有効活用するための取り組み

味も品質もまったく問題のない規格外野菜。

毎年、大量に廃棄されていることがわかりましたね。

規格外野菜を有効活用し、フードロス削減につなげるための取り組みは、生産者から消費者まで多岐にわたります。

主な取り組みは、下記の5つです。

  • 規格外野菜専門のECサイト
  • 食品加工や業務用としての「アップサイクル」
  • 新規製品化
  • 肥料としての再利用
  • 飲食店や小売店での販売・メニュー化

ひとつずつチェックしていきましょう。

規格外野菜専門のECサイト

最も広く行われている取り組みの1つが、インターネットを活用した直接販売です。

ECサイトでは、契約農家から仕入れた規格外野菜を専門に取り扱い、通常の市場価格よりも安価で消費者に直接販売してくれるシステム。

詰め合わせを定期的に配送する「サブスクリプションサービス」も、消費者から大きな支持を集めています。

消費者は安価で新鮮な野菜を手に入れられる一方、農家はこれまで廃棄していた野菜を確実に販売でき、新たな収益源を確保できるのです。

食品加工や業務用としての「アップサイクル」

2つ目の活用方法は、食品加工や業務用としてのアップサイクルです。

規格外野菜を形が見えない状態に加工し、新たな食品や料理の原料として活用します。

野菜の色や味はそのままの状態で、ペーストやピューレ、乾燥野菜やフリーズドライなどの加工原料にします。

これを、スープやスムージー、ドレッシングや離乳食などの製造業者に供給するのです。

業務用は、見た目が問われない学食や社員食堂・病院食などで利用されることが多くなります。

また、カット野菜工場などでも、積極的に規格外品が利用されています。

特に大量調理を行う現場では、コストメリットも大きいのでおすすめです。

新規製品化

新規製品化は、規格外の特性を活かし、ユニークな食品や飲料を開発する取り組みです。

規格外の果物や野菜を原料として、クラフトビールやジャム・ピクルスや乾燥チップスなどを製造し、付加価値の高い商品として販売します。

例えば、形が悪いだけで味は良いトマトを贅沢に使ったトマトジュースなどが挙げられます。

ブランディングとして「フードロス削減」というテーマを商品のコンセプトに組み込み、環境意識の高い消費者層にアピールすると良いでしょう。

肥料としての再利用

肥料として再利用

どうしても食品として利用できない規格外野菜は、廃棄物として処分するのではなく、資源として有効活用するのがおすすめです。

家畜の飼料として利用することで、飼料コストの削減と資源の有効利用を図ることができます。

また、野菜くずを堆肥として農地に戻して土壌を豊かにすることで、持続的な農業サイクルを構築できるでしょう。

飲食店や小売店での販売・メニュー化

生産者と消費者の橋渡しとなる「飲食店」や「小売店」が、意識的に規格外野菜を仕入れて販売および提供を行う方法です。

スーパーやデパートで特設コーナーを設置し「もったいない野菜」「わけあり野菜」などの名称で、割引いて販売します。

また、レストランのシェフが規格外野菜を仕入れ、工夫を凝らしたメニューに仕立てることも。

これにより、消費者は規格外野菜の品質の高さを再認識できます。

まとめ|規格外野菜の廃棄量を減らそう

規格外野菜の廃棄量を減らそう

本記事では、規格外野菜とはどのような野菜なのか?廃棄量や有効活用するための取り組みなどについて詳しく解説してきました。

規格外野菜の廃棄量は、毎年約200万トンもあることがわかりましたね。

これは、国内における野菜収穫量の6%にも上ります。

農家にとっても大きな痛手となる規格外野菜。

有効活用するための取り組みに目を向けて、廃棄量を減らしていきましょう。

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最後までお読みいただきありがとうございました。以上、参考になると幸いです。

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